受賞者

平成27年度

社会貢献の功績

なかもと ちかこ

中本 忠子

(広島県)

広島市中区で昭和55年から保護司として活動する中、空腹が子どもを非行に走らせる大きな要因だと気付いた。保護観察中の少年に食事を振舞ったところ、同じような境遇の少年を連れてくるようになり、中本さんの家は行き場の無い子どもたちが、多い時で50人を余って入れ替わり立ち代わり来るようになった。中本さんはそうした子どもたちに余計なことはことは聞かず食事を振舞い、話をじっくり聴いて、「万引きは悪いこと、お腹が空いたらすぐここに来い」と伝え、不登校の子どもには、学校側とも連携し自然に更生へ導いている。中本さんは、一日に3升の米を炊き、市営住宅の自宅で食事をとらせるが、当初10年は自費で行っていた。中本さんのおかげで学校に戻ったり、仕事に就いて成人を迎えた青年から、毎年母の日にはプレゼントが贈られる。平成16年からは中本さんの活動を知った地域の人や保護司、更生保護女性会が協力して毎月2回、中央公民館で「食べて語ろう会」を開催するようになった。毎回20人~30人の子供たちが参加する。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団
中本 忠子

この度は、栄えある「社会貢献支援者表彰」で賞をいただきまして、身に余る誉れと有難く思っております。

子供達との会話集会
子供達との会話集会

私は、広島市で30年余り、空腹ゆえに万引き等の非行に走ってしまった少年達に、自宅で食事を提供してきました。社会の片隅で、誰からの助けもなく、万引き等で何とか生きてきた少年達を、私は放っておけませんでした。その内、自宅が食べることの出来ない少年達で満杯となるようになりました。

そこで、自宅では毎日の食事提供を続けつつ、他に地域の人々の協力を得て、「食べて語ろう会」として、公民館で月2回少年達のための食事会を開くことにしました。

その内、30余年前に通って来ていた少年達も立派に成人し、会社経営をしている者は後輩達を雇用して、非行少年達の立ち直りに協力してくれています。

とても有難いことだと、嬉しく思っています。

社会貢献者表彰式に関しては、上京前からも、初日、式典当日も大変お世話になりまして、心からお礼を申し上げます。何から何まで、至れり尽くせりのお心遣いには、感心するばかりでした。

初日の第1部では、各受賞者や団体の功績紹介があり、それぞれが50年、60年の永きに渡りご苦労された様子が伝わり、感銘を受けました。

また、行事の合間には、控室で各受賞者の方々と話をする機会があり、より多くの苦労話をお聞きしたり、交流を深めることができました。

一方で、この様な活動を拝見した後、果たして私のしてきた活動が、この賞をいただくだけの価値があるのだろうか?と、私は恥ずかしく思いました。

2日目の表彰式典では、瑶子女王殿下のご臨席を賜わり、厳かな雰囲気の下、開式となり私も少し緊張しました。

その後、安倍昭恵会長と直々にお話させていただき、やさしさ溢れるお人柄にふれることが出来ました。この様な機会を与えていただいたことに、心から感謝しております。

第2部では、冒頭、日本財団の笹川会長から暖かい励ましのお言葉をいただき、これからも命ある限り、少年達のためにこの活動を頑張って続けて行く覚悟を決めました。

中本 忠子

  • 食べて語ろう会スタッフと参加した子供達
    食べて語ろう会スタッフと参加した子供達
  • 食べて語ろう会で調理を手伝う子供達
    食べて語ろう会で調理を手伝う子供達
  • 食べて語ろう会に参加した子供達
    食べて語ろう会に参加した子供達
  • 食べて語ろう会の食事風景
    食べて語ろう会の食事風景
  • 食べて語ろう会を見学する外国人団体
    食べて語ろう会を見学する外国人団体
  • 中本さん宅での子供達の食事風景
    中本さん宅での子供達の食事風景
  • 中本さん宅での子供達の食事風景
    中本さん宅での子供達の食事風景
  • 中本さん宅での子供達の食事風景
    中本さん宅での子供達の食事風景