受賞者

平成27年度

社会貢献の功績

しゃかいふくしほうじん ふくでんかい

社会福祉法人 福田会

(東京都)

明治9年に創立され、日本で最初に児童養護を始めた組織で、創業139年を迎えた。長い歴史のなかで、大正9年にシベリアで難民化したポーランド人の孤児375人を受入れ、手厚く養育した事実は今でも同国で語り継がれている。現在は渋谷区広尾で児童養護施設「広尾フレンズ」、障がい者入所施設「宮代学園」、都内で充足率の低かった、都市型軽費老人ホーム「広尾グリーンハウス」認知症高齢者グループホーム「グループホーム広尾」を運営している。培われた児童養護の経験を活かし、同じ敷地内で高齢者施設を運営し児童と高齢者が心の交流を持てるような新規事業を導入したり、障がい児の放課後などのデイサービスと就労継続支援B型の福祉事業も開始するなど、積極的な運営を行っている。土地柄、駐日大使館との交流も多く、折に触れ児童は大使館からの訪問客と交流も深め、国際交流にも貢献している。「広尾フレンズ」内に設けられた「地域交流ホールさくら」では音楽会や素読会を定期的に開催し、地域の人々との交流に利用され、開かれた福祉施設の運営を心がけている。

推薦者:安藤 秀行
社会福祉法人 福田会 理事長 太田 孝昭
理事長 太田 孝昭

この度は、瑶子女王殿下のご臨席のもと、公益財団法人社会貢献支援財団安倍昭恵会長から社会貢献の功績者として、社会福祉法人福田会の活動をお認めいただき、表彰をいただきましたことを、心から感謝申し上げます。

2014.01.07 トルコ首相(当時)夫人来訪
2014.01.07
トルコ首相(当時)夫人来訪

福田会は明治9年に我が国仏教界の有力者の方々により創立され、児童養護・里親委託などを開始しました。それ以来139年の歳月が経過した現在、今回栄誉ある表彰をいただいたことは、役員・職員などの法人関係者が法人の長い歴史や現在の施設との関わりについてそれぞれの立場から一旦自分が立ち止まり過去を思い起こし、これからの未来を考える貴重な機会となりました。

長い歴史の中で、大正9年にシベリアで難民化したポーランドの孤児375人を受入れ、

病気だった子どもたちが全員健康を回復し、無事本国へ送り届けました。福田会での弧児たちへの心遣いは、彼らの記憶に深く刻まれ、帰国後もずっとそれを育みつづけ、日本人への多大な好感と感謝の念を抱き、今でも同国で語り継がれています。そして、孤児の最後の方もお亡くなりになって、平成24年には90年前の孤児たちへの保護・養育事業へのお礼にポーランド大統領夫人の訪問があり「シベリア孤児救済事業完了90年」のプレートの寄贈がありました。平成27年には再度の訪問があり安倍首相夫人と共に記念の植樹をしていただきました。

また、ポーランドにおいて毎年実施している施設で生活している子どもたちによるサッカーワールドカップへの招待がポーランド大使館から福田会にあり、来年度は福田会の子どもたちに東京都の施設の子どもたちも加えたチームを編成し、ポーランドに派遣して世界の子どもたちとの交流を図ります。

国際交流は、ポーランドのほかにもオマーン・スルタン国、トルコ共和国やアジア諸国とも交流を進めており、今までの伝統と経験を活かし福祉の視点から国際貢献の一役を担うことを法人の目標にしております。

現在の福田会は、児童養護施設に加えて障害児入所施設、障害児の放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業、都市型軽費老人ホーム、高齢者グループホーム等幅広く運営しており、職員の努力により子どもと高齢者の交流など施設利用者の処遇向上のみならず地域住民の皆様にはコンサートや素読会を開催しており、このような地域貢献事業も法人運営の目標にしております。

今回の式典で内館牧子選考委員長は、「曽野綾子元委員長が賞金はご自分のためにお使いくださいといつもお話しされ、私はこの言葉が大好きです」と挨拶されました。このような寛大なご配慮に感動したのは私一人ではないと思います。

お言葉に甘えて、賞金は職員皆と使わせていただく予定です。

誠に、ありがとうございました。

社会福祉法人 福田会
理事長 太田 孝昭

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