受賞者紹介

平成24年度

東日本大震災における貢献者表彰

ぜんこくオートバイきょうどうくみあいれんごうかい

全国オートバイ協同組合連合会

(東京都港区)
全国オートバイ協同組合連合会 会長 吉田純一
会長 吉田純一

バイクの機動性を活かして物資輸送を届けるのに活躍した。組合加盟店を中心にバイク部隊を結成し、石巻へ救援物資を届け、まだ整わない通信にかわり情報の伝達や医薬品を届ける活動を行った。各組合でも復興支援として東北ツーリングイベント等企画実施している。

推薦者:松島 裕

今回の東日本大震災において、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私どもは、この未曽有の災害に対しオートバイの機動性や低燃費といった特徴を生かした支援活動を実施いたしました。

石巻市役所にて

活動は、宮城県の石巻地区、女川町地区、牡鹿地区、雄勝町地区において、3月28日から4月24日の約1カ月間関東地区を中心にした、延べ70名の組合員が参加いたしました。

活動内容は、孤立した自主避難所への救援物資や医薬品、災害本部からの情報伝達回覧板の輸送や自宅避難者に対する情報伝達と声かけ、救援物資集積所における物資の仕分け作業、自動車やオートバイ、発電機の修理等多岐にわたりました。

特に当初は、自主避難所や自宅避難の被災者の方に対しては、災害本部も状況把握が出来ないため、何の情報も救援物資も届かない状況でした。

オートバイの持つ機動性により、そのような被災者の方の情報を収集し災害本部に連絡をしたり、被災者の方の話し相手になるような細かなネットワークを行いました。

このように、災害発生初期におけるオートバイの機動性は、特筆すべきものであります。

雄勝町で打合せ

今回の私どもの活動をマスコミ関係者が新聞、テレビ、ラジオ等で取り上げて頂きましたことにより、行政におきましても、災害初期の支援にオートバイを利用した活動を組み込もうとする動きが増えてまいりました。

また、震災復興には、被災地に足を運んでもらうのが第一であります。

そこで10月8日と9日に東京の組合が「福島復興ツーリング」を開催致しました。ライダーにオートバイに乗って被災地に行ってもらい、地元にお金を落とすイベントを大規模なものではなくても、継続的に各地で開催することにより、復興の一助になればと考えております。

今年は、このような「復興ツーリング」を関東地区の組合を中心に継続的に開催していきたいと考えております。また、様々な災害に対してオートバイを利用した初期救援の仕組みを官民で構築し上手にオートバイを利用して頂き社会に貢献できるようにしたいと思っております。

最後になりましたが、このような表彰を頂き感謝いたしております。この表彰は、オートバイボランティアに参加した、組合員の献身の賜物であると思っております。

これを機にオートバイと云う乗り物が、社会に役立つものであることが、皆様方にご理解をして頂ければ幸いであります。

  • 女川町にて、整備中
  • 雄勝町出発前の様子