受賞者紹介

平成24年度

東日本大震災における貢献者表彰

すずき れん

鈴木 廉

(14歳:岩手県陸前高田市)
すずき みゆ

鈴木 みゆ

(10歳:岩手県陸前高田市)
鈴木 廉
鈴木 廉
鈴木 みゆ
鈴木 みゆ

陸前高田市大石地区に設置された共同入浴場「復興の湯」で、父親と共にボランティア で共同浴場の運営のため出勤。お湯汲みや薪をくべたり、垢まみれの風呂桶の清掃、毎日 200~300 名もの入浴者に貸し出すタオルを干しなどを 20 日間ほぼ毎日、学校が休校の間、 余震が続き寒さに凍える中率先して手伝った。

推薦者:鵜浦 昌也

震災十日後、おフロ作りから手伝いを始めました。水も電気もガスも無く、何日もおフロに入っていない大勢の人のためにと、父の勤め先の社長さんが作ることにしたそうです。

お風呂掃除
タオル干しの手伝い

仕事で使う足場板でフロ枠を作り、その中にビニールシートを張ったおフロ、そこにドラム缶で沸かしたお湯を水中ポンプで送って作るおフロ。学校が始まるまで毎日手伝いに行きました。朝一番はおフロの水をぬき、浴槽のそうじ。その後、洗濯したタオルを干して、乾いたらたたみ、タオルの補充など少し寒かったけど毎日がんばりました。

「広いおフロで助かったよ」と子供連れの家族。「ゆっくり入れたよ」とお年寄り。疲れきった体で来る消防団。大勢の人の食事や片付け、お世話が終わってから来る避難所のスタッフ。「遅い時間までありがとう」「何日ぶりで入ったおフロ、気持ちが良かったよ」「疲れが取れたよ」「心も体も温まったよ」と、毎日色々な人がたくさんの笑顔で「ありがとう」と言ってくれました。

今回表彰を受けることになって、初めて少しでも誰かのためになる事が出来たのかな、と嬉しく思いました。

たくさんの悲しい思いや、辛い体験もしました。地震の音や揺れ、海を見るだけで、今でも恐い気がします。それでも、陸前高田で将来、人の役に立つような事をしたいと思っています。