受賞者紹介

平成22年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

うえの かずひこ

上野 和彦

(58歳/愛知県日進市)
日本熱傷ボランティア協会 会長
上野 和彦

幼少時に大やけどを負い、熱傷をもって生きる困難さを身を持って体験した理容師で、全国の熱傷体験者とその家族への頭髪、整肌に関する無料出張相談やニーズにあったかつらの製作など、36年にわたり活動を続けられている。相談件数は4万3千件にのぼり、5千人近いかつらを製作されている。

● 推薦者/日本熱傷ボランティア協会
相談者に丁寧にカウンセリング

活動の契機

私は、幼少のころ、実家の囲炉裏に落ち、頭髪の半分を失う大やけどを負った。このため熱傷を持って生活していくことの困難さを、身をもって体験している。その後、ヘアーの世界に身を投じ、やけどの後遺症に悩む人たちからのかつらづくりとそのケアにも取り組んできた。

自分の体験から、熱傷患者が持つスティグマが非常に強いものであり、社会的生活ができない人や自立した生活を行えない人を救いたいと考えていた。

熱傷に関する認知度の低さを鑑みて、まず相談する相手もいないという実情を知っていたからこそ、誰もいないのであれば自分が行おうという強い意志の元に活動を開始した。

昭和48年1月熱傷体験者とその家族への奉仕活動開始、頭髪・整肌の無料相談、カウンセリング活動など熱傷体験者とその家族へ出張相談を実施している。

軌道に乗るまでの苦労、現在の状況

本業の傍ら、ボランティア活動にも打ち込んでいる。クリニックが休みの日は「出張無料相談」のため全国に出かける。人目を避けたい人が多いため、こちらから出向くことが多い。「交通費ももらわない。人助けがしたいだけだから。金もうけを考えたら、初心を曲げることになる」これまで36年間、私がボランティアで相談に乗ったのは、約4万3,000人。

熱傷治療自体については形成外科が実施するが、それをサポートするかつら作りやカウンセリングなどは医療の現場からも重要視されている。

無料出張相談の様子
東海TVスーパーニュースで放映

今後の進め方

医療ではやけどの治療はできても、心のケアまでは難しい。

(病院訪問活動)熱傷センターのある大学病院等と連携し、熱傷体験者への案内、相談活動等の支援を行なう。

かつらは保険がきかないので、今後は保険の適用を目指して活動を続けていきたいと思います。

Kazuhiko Ueno

(Age 58/Nisshin, Aichi Prefecture)
A hairdresser who received serious burns as a child and experienced first hand the difficulty of living with burn injuries, Mr. Ueno offers free on-site hair and skin consultation for victims of burn injuries and their families all over Japan and creates hairpieces to meet their individual needs. Mr. Ueno has been providing this service for over 36 years and during this time has provided consultation for about 43,000 people and produced close to 5,000 hairpieces.
Recommended by Japan Burn Injury Volunteer Association