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受賞者紹介

平成20年度

特定分野の功績

海の貢献賞

わたなべ ちゅういち

渡邊 忠一

(昭 7. 9. 4生 76歳/愛媛県)
18歳の時に船大工になって以来、木造船の建造一筋に今日に至り、自分の手で技術を活かせる同船を作り続ける傍らで、ものづくりの素晴しさと魅力を子どもたちに伝えていきたいと、造船を続けている。

此の度は栄えある、社会貢献者として表彰して頂き厚く御礼申し上げます。 家族共々喜び感謝致しております。 推挙を賜りました関係者様方、心より御礼申し上げます。

木造船一筋に60年たちましたが今後も生涯現役として海に関わる文化の発展保存、伝承など精進致したく思っております。

小型の木造船はすべてが受注生産

渡邊さんが船大工になったのは昭和25年、18歳の時に弟子入りして以来木造船の建造一筋に今日に至っている。日本国内では、鋼船建造の合間に、片手間で木造船の建造に携わっている人が数人いるが、木造船一筋は渡邊さんだけで、その知識と経験と技術は他に比類する人はいないといわれている。

渡邊さんが船大工になった当時は、木造船には詳細な設計図はなく、舟形を見て職人達の技術と経験で作り上げていった。

当時、瀬戸内海を走っていた木造貨客船は、14~15人で約半年がかりで建造していたが、全て手仕事であり、渡邊さんもその中に混じって先輩の話を聞きながら、仕事を見ながら技術を身につけていった。

完成間近の木造船
特別な依頼のあった木造貨客船の建造

木造船の鋼船化が進み、勤めていた木造船造船所が廃業し、35年渡邊さんは独立した。儲かる鋼船をやってみないかと何度も誘いがあったが、自分の手で技術を生かせる木造船だけをコツコツと作り続けてきた。

現在も小型船を中心に木造船の建造を引き受けており、その名声は日本中で「知る人ぞ知る」存在である。

そのため、渡邊さんのところには、色々な注文が入る。実用船にこだわって木造船を建造しているが、特別な依頼があった場合は、ミニチュアサイズの木造貨客船造りにも取り組んでいる。6分1の大きさでも1年半以上かかる。

現在、木造船の建造で図面づくりから建造まで一貫して行うことが出来る人は、渡邊さんしかいないともいわれている。

渡邊さんは、ものづくりの素晴しさと魅力を子どもたちに伝えていきたいと現役で活躍されている。

(功績の概要・推薦者:相本 伸幸)
6分の1木造貨客船に取り組む工数は1年半以上

Mr. Chuichi Watanabe

(born 4 September, 1932 [76 years old]; Ehime Prefecture)
Mr. Watanabe became a shipwright when he was 18 years old and since then, he has been specializing making wooden boats and ships. He has been also educating the next generation about the joy of making things.
Recommended by Mr. Nobuyuki Aimoto