受賞者紹介

平成20年度 社会貢献者表彰

人命救助の功績

ごとう かつたか

故. 後藤 克貴

(昭58.11.14生 享年23歳/岡山県)
後藤 克貴
平成19年8月24日、高梁市松山のJR伯備線広瀬踏切内で立ち往生しているトラックを発見し誘導していたところ、列車の通過を示す警報機が鳴りはじめた。危険を顧みず、非常停止ボタンを押して列車に危険を知らせ、トラックの運転手と列車乗客220名の命を守ったが、トラックと列車の衝突に巻き込まれ亡くなった。
事故直後の現場

平成19年8月24日の午後0時20分頃、近くの工事現場で交通整理の仕事をしていた後藤さんは、国道を左折しJR伯備線広瀬踏切内で立ち往生している大型トラックを見かねて駆け付け、脱出させようと誘導していた。

ところが列車の通過を示す警報機が鳴りはじめた。踏切りには岡山発の下りの特急列車(乗客220名)が接近していた。トラックは立ち往生したままであり、緊迫した状態となった。

後藤さんは、トラックが妨げとなり近づく列車が見えないなかで、踏切の非常停止ボタンの設置個所まで駆け寄り、これを押して危険を知らせた。

列車も障害物を検知して、ブレーキをかけたが間に合わずトラックと衝突。列車の乗客とトラックの運転手の命を守ったのであるが、この衝突に巻き込まれ、後藤さんは亡くなった。事故現場は、列車の先頭車輌が激しく傷つき、トラックも運転席が大破するなどすさまじさを物語っていた。

(功績の概要・推薦者:財団法人 警察協会)
事故のあった踏切

Late Mr. Katsutaka Gotoh

(born 14 November, 1983 [was 23 years old]; Okayama Prefecture)
Late Mr. Gotoh found the truck stuck at the Hirose railroad crossing on JR Hakubi Line in Matsuyama, Takahashishi, Okayama Prefecture and he was trying to help the truck out from the railroad crossing. When the warning signal started, he went to push an emergency stop button of the train and saved the lives of the truck driver and 220 passengers of the train. However the crash between the truck and the train put him to death.
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