受賞者紹介

平成19年度 社会貢献者表彰

人命救助の功績

おくやま しんや

奥山 慎也

(昭和59.1.19生 23歳/北海道)
平成18年11月24日の午後、北海道の石狩市厚田区安瀬の約50メートル沖で、サーフィン中に漁船の転覆を目撃、高波のなかすぐに2人の救助に向かい、サーフボードを使い男性2人を救助し、1人の命を救った。
推薦者:北海道石狩市

受賞の言葉

ただただ無我夢中で行動した事がどんどん大きくなって、そしてこんなにも名誉な賞をいただけるとは夢にも思っていませんでした。受賞させてもらって『命の大切さ、命の重さ』というものを、あらためて強く強く実感させていただきました。僕を産み育ててくれた両親や兄弟、祖父、祖母、親戚、友人、今までに出会えたみんなに感謝して生きる喜びを感じながら、生きていきたいと思います。
またこの表彰の裏側には困っている人、助けを求めている人がいる事を忘れてはいけない、自分にできる事しか出来ないけれど、少しでもその人達の力になることができたらなと、今は思います。この表彰式でとても大切な事を学び気付かせていただき、社会貢献支援財団の方々に感謝します。

安瀬の海岸と沖合い

11月24日午後2時頃、石狩市厚田区安瀬(やそすけ)沖の岸から約50メートル付近で、奥山さんは1人でサーフィンをしていたところ、漁船が転覆するのを目撃した。その距離約100メートル、直ちにサーフボードで救助に向かった。船から投げ出された2人の乗組員は船から約10メートルほど離れ、1人はグッタリとして意識が無く、もう1人が助けてくれと声をかけてきた。すぐさま意識のない1人を片手で引っ張りサーフボードに乗せ、意識のある1人をサーフボートにつかまらせた。

岸までの約150メートルをサーフボードの後方から押しながら泳ぎ搬送するが、潮の流れが進行方向の左から右へ流れ、天候も悪く思うように岸へ向かって進めなかった。当時の天候は、風速13~15メートル、波の高さが2.5~3メートルで時折り横殴りの雪が舞う冬の寒い日で、海水温度も低く近くの漁船も救助に向かったが、近寄ることができないほどであった。途中、自身の片方の足が痙攣するなどして、岸まで着けるのか身の危険を感じながら、懸命に岸まで搬送した。救助された2人の乗組員は、残念ながら1人(75歳)は海水で急激に体温が低下したため死亡したが、1人(70歳)の命を救った。

Mr. Shinya Okuyama

(born January 19, 1984 [23 years old] ; Hokkaido)
In the afternoon of November 24, 2006, Mr. Okuyama saw a fishing boat capsize as he was surfing some 50 meters off the shore of Yasuse, Atsuta Ward in Ishikari City, Hokkaido. Despite high waves, he immediately headed out to rescue two people in the water. He managed to bring both ashore using his surfboard, thus saving the life of one.
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