受賞者紹介

平成14年度 社会貢献者表彰

第二部門/多年にわたる功労

わきやま みきこ

脇山 ミキコ

(昭4.11.20生)佐賀県/チャド
みやけ ようこ

三宅 陽子

(昭7. 1. 1生)兵庫県/〃
やまと ひろみ

大和 ひろみ

(昭13. 3.19生)和歌山県/〃
うえの みなこ

上野 美奈子

(昭15. 6. 1生)東京都/〃
ありぞの よりこ

有薗 順子

(昭16. 7.30生)鹿児島県/〃
いりえ たかこ

入江 多嘉子

(昭31. 9. 3生)熊本県/〃
たいら しずよ

平 静代

(昭31.12.17生)鹿児島県/〃
ながせ さよこ

故.永瀬 小夜子

(享年67)福岡県/〃
脇山 ミキコ
脇山 ミキコ
三宅 陽子
三宅 陽子
大和 ひろみ
大和 ひろみ
上野 美奈子
上野 美奈子
有薗 順子
有薗 順子
入江 多嘉子
入江 多嘉子
平 静代
平 静代
故.永瀬 小夜子
故.永瀬 小夜子

脇山さんはじめ「ショファイユの幼きイエスズ修道会」のシスター7名は、1980年より治安の悪い不衛生な環境の中、裁縫技術等の指導による婦人の自立活動の援助、女子寮の運営と教育、診療所管理、農業改善、緑化運動の推進など、チャドの人々のために献身的な努力を続けている。
推薦者:社会貢献支援財団 事務局

脇山さんたち「ショファイユの幼きイエズス修道会」7名のシスターは、アフリカ・チャドの首都ンジャメナ、南部のライとギダリの3修道院を中心に、130余りの町村で、治安の悪い不衛生な環境の中、人々の生活向上のために尽くしている。

アフリカ中央部に位置するチャドは一人あたり年間所得$230、世界最貧国の一つである。多数の部族が存在し、南北の敵対意識が消えず、治安は決して良いとはいえない。生活環境は劣悪である。イナゴや蛙の大群が時折発生し、年9ヶ月の乾期には全てが茶色に染まるが、その埃は空き缶に穴をあけた手製のシャワーで流すしかない。道路は乾期には土埃が舞い、雨期には池と化す凸凹の悪路であり、自動車の時速は10~15kmがせいぜいで、救急の役には立たない。

シスターたちは、ンジャメナでは、諸外国から協力活動のためにチャドを訪れる人々に宿泊施設を管理・提供し、裁縫技術等の指導を行い、青少年や婦人の自立活動を助けている。ライでは、女子小学校を創って宗教・育児学・裁縫・手芸を教え、幼稚園を経営して幼児保育を行い、衛生教育指導者の研修を行っている。またギダリでは診療所を管理し、農業改善、共同耕作、穀物保管倉庫の設置、緑化運動の推進など、チャドの人々の生活向上のため献身的な努力を続けている。

2002年4月には、1987年から現地で修道会の活動を支えてきた永瀬小夜子シスターが満足な医療を受けることなく突然亡くなられたが、シスターたちはひるむことなく活動を続けている。