受賞者紹介

平成14年度 社会貢献者表彰

第一部門/緊急時の功績

せきもと だいじょう

関本 大城

(昭60. 2.14生)栃木県宇都宮市
まつもと かずや

松本 和也

(昭60. 3. 9生)
わたなべ ゆうじ

渡辺 祐司

(昭60. 1.26生)
せんごく しげき

仙石 茂樹

(昭60. 3. 9生)
わかばやし よしたか

若林 紀貴

(昭60. 9.11生)
くりた りょう

栗田 亮

(昭61. 1.22生)
たかはし こうじ

高橋 幸次

(昭60. 9.26生)
関本 大城
関本 大城
松本 和也
松本 和也
渡辺 祐司
渡辺 祐司
仙石 茂樹
仙石 茂樹
若林 紀貴
若林 紀貴
栗田 亮
栗田 亮
高橋 幸次
高橋 幸次
平成14年4月4日深夜、強風・乾燥注意報発令中の栃木県宇都宮市で倉庫から出火し、消防車20台が出動する火事となった。関本君ら7人は、燃え始めた家の中から寝たきりの男性を協力して布団ごと運び出し、命を救った。
推薦者:社会貢献支援財団 事務局

平成14年4月5日午前1時半頃、宇都宮市中心部の倉庫から出火、強風に煽られて火は瞬く間に燃え広がり、民家や店舗など10棟が全半焼、約1150平方メートルを焼く火事となった。出火当時、栃木県内には強風・乾燥注意報が出ており、市中心部では風速10メートル前後の風が吹き荒れていた。

関本さんたち中学時代の友人7人は、バイクと自転車でたまたま現場近くを通りかかり、上野晴夫さん宅の裏手の建物から炎が上がっているのに気付いた。上野さん宅の屋根にも火が燃え移っていることがわかり、知らせようと何度もインターホンを押すと、中からパニック状態のおばあさんが飛び出して来て、下半身不随で寝たきりのおじいさんを助けてほしいと頼まれた。携帯で119番に通報すると、7人は中へ飛び込んだ。火が回り始め、煙がこもる中を必死に探し、奥の部屋に寝ていた上野さんを見つけた。2人が先導し、4人が布団ごと上野さんを近くの駐車場まで運び出した。「布団をはいだら、じっちゃんが寒い」と上野さんの身体を気遣っての行動だった。

続けて7人は周辺の家のインターフォンを押して火事を知らせて回った。消防車20台、140人が消火活動にあたった火事は、午前5時過ぎに鎮火した。上野さん宅は全焼。少年たちの勇気ある行動が尊い人命を救った。

報道記事